首都圏中古マンションの価格相場 上昇が鈍化傾向
(株)東京カンテイは2023年上半期の三大都市圏の
中古マンション相場価格に関する調査レポートを発表しました。
首都圏の相場価格は331万2,000円(前期比4.2%上昇)と、
21期連続で上昇しましたが、
その度合いは22年から鈍化傾向にあります。
エリア別では、
東京都は384万7,000円(同3.0%上昇)、
神奈川県は250万1,000円(3.9%上昇)と、
同様の動きを見せています。
埼玉県は212万6,000円(同6.7%上昇)で、
前期をやや上回る上昇率を示し、
21年以降は6%以上で推移していますが、
前期に2桁の大幅プラスとなった千葉県は199万3,000円(同6.1%上昇)と、
上昇率が縮小に転じました。
また、東京23区を細かく見ても、
23区全体では前期比+2.9%の405.2万円と大台に達したものの、
大半の行政区で上昇率が前期を下回る結果となりました。
同じく(株)東京カンテイが調査した
「8月の中古一戸建て住宅平均価格」も見てみると、
東京都が同1.7%プラスの6,086万円と2カ月連続上昇。
神奈川県は同0.2%マイナスの4,171万円で3カ月連続の下落。
また、千葉県は同3.0%マイナスの2,728万円と反転下落し、
埼玉県は同1.3%マイナスの2,857万円と
3カ月連続の下落となっており、
東京都の上昇が首都圏全体の平均値を押し上げたものの、
神奈川県と埼玉県は3カ月連続の下落、
千葉県も下落に転じております。
このような戸建て市場も含めた中古住宅市場全体まで視野を広げると、
エリア・物件によっては上昇傾向の鈍化だけではなく、
下落傾向も見られるといった状況になっています。
このことから、
都心を中心とした一部エリアでは引き続き価格が高騰している一方で、
既に下落傾向にあるエリアも出てきている現状が
中古マンションの価格上昇度合いが鈍化している
一つの要因になっていると考えられます。
前回のリテラス通信で在庫件数の増加についてもお伝えしましたが、
今後はエリアや物件によって需要供給のバランスや、
価格相場の変動状況の違いが大きくなっていくことが想定されますので、
売却にしても購入にしても現状の実態をしっかりと把握した上で
先を見据えた動きが大切になってきます。
リテラスでは不動産のプロとしてそういった部分も踏まえて、
お客様にとって最善のご提案・サポートさせていただいております。
お困りごとがございましたら是非お気軽にご相談ください!
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