中古マンション価格動向(2024.10)

不動産情報サービスのアットホーム株式会社が
2024年10月の中古マンション価格動向をまとめて発表しました。
首都圏の1 戸あたり平均価格は、前月比、前年同月比ともに3 カ月連続で上昇し、
2017 年1 月の調査開始以来初の4,000 万円台となりました。
エリア別では、埼玉県他が14 カ月連続、千葉県西部が12 カ月連続の前年割れとなった一方
東京23 区、横浜市・川崎市の2 エリアは2017 年1 月以降最高額を更新し、
特に東京23 区は8 月以降の前月比がいずれも2%超と急上昇しており、
前年差額も707 万円と大きくなりました。
細かく見ていくと、23 区の1 戸あたり平均価格は5,750 万円で前月比+2.4%と上昇し
2017 年1 月以降最高額を3 カ月連続で更新。
また、前年同月比は+14.0%と大幅上昇しており、
築30~40 年のシングル向き(30㎡以下)を除き全ての面積・築年帯において
平均価格が前年同月を上回ったことが要因となっています。
都下の1 戸あたり平均価格は3,196 万円で前月比-0.2%と下落していますが、
前年同月比は+0.4%と4 カ月連続の前年同月超えとなっています。
23区の上昇幅が特に目立つ要因として、幅広い事業者に1億円以上の高額物件を扱う機会が増えて
その販売も好調であり、現金一括で購入する層や金利上昇の影響を
気にしない層の高額物件への購入意欲が引き続き強いという状況があるようです。
一方で、さいたま市の1 戸あたり平均価格は前年同月比-5.7%と10 カ月連続で下落、
埼玉県他では前年同月比-2.6%と14 カ月連続の前年同月割れ、
千葉県西部では前年同月比-3.4%と12 カ月連続で下落しております。
このようにエリアによっては下落傾向があるものの
都心の高額帯の大幅な伸び率によって平均価格の押し上げがされていることがうかがえます。
海外富裕層が物件を現金化する動きも見られているとの声もあるなかで、
購入・売却いずれにおいても引き続き市場動向は注視していくことが必要になってきます。
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